統計学の初心者が最初にすべきこと

シロート統計学講座

シロート統計学講座「其の2」

今回は統計学の初心者(ほとんど知識ゼロに近い人)が最初に何から理解すればいいのかを説明します。何事もスタートダッシュが肝心です。私と一緒に統計学の勉強をスタートさせましょう

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なぜ統計学の勉強に挫折するのか

「統計学を勉強したい」と思っている人は案外多いと感じています。

でも多くの人は「勉強を始めてみたものの挫折した」とか「興味はあるけど時間がない」などで、実際に勉強している人は少ない印象です。

しっかりと勉強を継続して、実践レベルまで至る人はほんの一握りではないでしょうか。

なぜ、多くの統計学初心者が勉強に挫折してしまうのでしょうか?

それは統計学の教科書を開いたときに難解な数式意味不明な記号が目についてしまうからだと思っています(私もそうでした!)。

皆さんも統計学と聞くと、難しい数式や記号を理解しなくてはいけないものだとイメージしてしまいませんか?

しかし、初心者が統計学を勉強し始める場合、いきなり難しい数式や記号を完全に理解しようとはしな方がよいかもしれません。

実際に統計解析を行うのは統計ソフトなので、たとえ計算方法を理解していなくても統計解析を実施すること自体は可能です。

多くの教科書では初めに統計学の基礎的な章があり、統計解析の原理とか、∑や∫、正規分布の数式などの説明が並んでいますが、それを初心者が1から読もうとすると、統計解析を実践する所までたどり着けずに挫折してしまいます。

もちろん最終的には理論も理解できる方が良いですが、初心者はまずは実際にやってみる方が優先度は高いと思います。

学問を学ぶ際は理論→方法が王道かもしれませんが、統計学の場合は理論から入るとハードルが高すぎるので、まずは全体像を掴んだらすぐに方法に移り、それから少しずつ理論を理解する方が勉強しやすいと感じます。

統計学初心者は何から勉強すればいいのか

初心者が統計学を学ぶ場合、以下のSTEPで勉強することを私はおススメします。

理解までの4STEP

STEP1 統計解析の種類
STEP2 統計解析の選択方法
STEP3 統計解析の実施方法
STEP4 統計解析の結果解釈

簡単に説明していきます。

STEP1:統計解析の種類

STEP1では「医学系の研究で用いられる主な統計解析にはどんな種類があるのか」をきっちりと押さえます。つまり統計解析の全体像を掴むということです。相手に勝つにはまず敵を知ることが必要です。統計解析の種類を理解するために必要ないくつかの専門用語を理解します。

STEP2:統計解析の選択方法

STEP2では「統計解析の選択方法」を学びます。つまり、STEP1で学んだ統計解析の中からどの種類を選択すればいいのかを理解します。選択するために必要となるいくつかの専門用語と、選択のための思考回路を理解します。

STEP3:統計解析の実施方法

STEP3では「選択した統計解析を実際にどのように実施するのか」を学びます。つまり統計ソフトの使い方です。当講座では優秀な無料統計ソフトである「EZR(easy R:イージーアール)」を使用します。まずはシンプルな群間の比較を主に説明します。

STEP4:統計解析の結果解釈

STEP4では統計解析の「結果を正確に解釈するための知識・方法」を学びます。統計解析は群間比較だけを行っても、なかなか正確な結果を得ることができません。そこで2つの数値の関連を見たり(相関)、群間の背景因子を調整する(多変量解析)などの工夫が必要となってきます。

まずはSTEP1!

初心者の方は、とにかくまずはSTEP1を踏み出すことが大切だと思います。

統計解析の全体像を掴むことができれば、その先の理解が早くなるはずです。

全体像を掴まずに進めると、結局なにを勉強しているのか、どこに向かっているのか、今の到達度はどの程度なのか、が分からなくなります。

統計学は、教科書を眺めていても全体像が見えにくいので、上で示した4つのSTEPを踏むことで、全体像を掴みながら統計解析の実践まで学んでいけると思います。

その他の細かい内容を勉強するのはそのあとで十分間に合います。初心者の方が迷子にならないよう、できる限りしっかりと先導しますので、一緒に勉強してみましょう!

▼其の3へ続く▼

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