期待数の計算方法

統計学の基礎知識

Fisherの正確検定とカイ2乗検定のどちらを使用すればよいか選択する時に出てくる「期待数」について説明します。

例を用いて説明しようと思います。

治療Aを受けた35名の内、有効は5名・無効は30名
治療Bを受けた20名の内、有効は2名・無効は18名

全体でみると
有効であったのは55名中7名です(7/55)。
無効であったのは55名中48名です(48/55)。

期待数は、治療Aと治療Bの有効・無効が上記の確率である場合の値となります。

つまり

治療A有効の期待数は35×(7/55)=4.45
治療B有効の期待数は20×(7/55)=2.55

治療A無効の期待数は35×(48/55)=30.55
治療B無効の期待数は20×(48/55)=17.45

となります。

これが期待数の求め方です。2×2マスで比率を比較する場合、1つでも期待数5未満がある場合はカイ2乗検定は不適切となるようです。今回の例ではFisherの正確検定を用いるのが正解となります。

なお、無料統計ソフトEZRを使ってFisherの正確検定を行う方法については↓をご参照下さい。

其の15が読みたい方はこちら

本記事をお読み頂きありがとうございました。当ブログではシロート統計学講座という初心者向けの統計学講座を公開しています。初心者が基本的な統計解析を行えるようになるまでの道筋を分かりやすく説明していますので、興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。>>>シロート統計学講座TOP

コメント

タイトルとURLをコピーしました