リスクとオッズ【リスク比とオッズ比の違いを分かりやすく】

研究雑学

皆さんこんにちは。管理人のハル(@haru_reha)です。今回は統計学初心者が理解に苦しむであろう「リスクとオッズ」について分かりやすく説明します。

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リスクとは

まずリスクの方が分かりやすいので先に説明しておきましょう。

 

リスクとは簡単に言うと「割合」のことです。

 

例えばAさんとBさんがあるゲームをしているとします。

Aさんは3回成功、1回失敗(〇〇〇×)
Bさんは2回成功、2回失敗(〇〇××)

でした。

 

AさんBさんの成功するリスク(割合)をみると

Aさん)4回中3回→3/4=0.75(75%)
Bさん)4回中2回→2/4=0.5(50%)

となります。

 

リスク、というと悪い出来事に使われることが多いですが、それにしか使えないということではありません。

リスク比とは

また、2つのリスクを比較する時にはリスク比が使われます。先程の例では、Aさんの成功リスクは0.75、Bさんの成功リスクは0.5でしたので、その比をみます。

 

つまり 0.75/0.5=1.5 となります。

 

Aさんの成功率は、Bさんの成功率の1.5倍であることを表しますね。

 

オッズとは

次にオッズについて説明します。

 

オッズは普通に暮らしているとあまり聞くことのない言葉ですよね。使われるとすると競馬などでしょうか…

 

しかし、医学論文においてオッズは割とよく登場します。オッズとはいったい何なのでしょうか?かんたんに理解しておきましょう。

 

先程の例に戻って、Aさんの結果をみてみましょう。

Aさんは 3回成功、1回失敗 でした。

 

オッズは「成功した回数 / 失敗した回数」で表されます。

つまり 3/1=3 ということになりますね。

同じようにBさんを見ると 2回成功、2回失敗 ですので 2/2=1 となります。

 

Aさんのオッズは3、Bさんのオッズは1になりましたね。

 

この場合のオッズは

1より大きい場合:成功する確率の方が高い
1の場合:成功する確率と失敗する確率が同じ
1より小さい場合:失敗する確率の方が高い

ということを表します。

オッズ比とは

リスクの時と同様に、2つのオッズを比較する場合にはオッズ比が使われます。Aさんのオッズは3、Bさんのオッズは1でしたので、

 

この場合のオッズ比は 3/1=3 となりますね。

 

オッズ比の解釈は

1より大きい:Aの方が成功率が高い
1     :AとBで成功率に差はない
1より小さい:Aの方が成功率が低い

となります。

 

医学研究においては、ある介入に効果はあるかどうかをみる場合によくオッズ比が使われます。

 

先程の例を治療A、治療Bに替えてみると、治療Aと治療Bでどちらが奏効率が高いか、という比較になるかと思います。「治療Aの方が治療Bよりも奏効率は高くオッズは3倍であった」などの結論が考えられますね。

リスク比とオッズ比の違い

リスクとオッズについて説明しましたが、この2つはあくまで別物ということに注意が必要です。

 

特に間違いが多いのは、オッズ比をリスク比と混同してしまう間違いが多いようです。オッズが2倍になったからといって、リスクが2倍になるわけではありません。

 

オッズ比は基本的にリスク比を膨らませた値となります。1より大きい場合はリスク比よりもオッズ比の方が大きくなり、1より小さい場合はリスク比よりもオッズ比の方が小さくなります。

 

オッズが〇倍になった時は、そのまま「オッズは〇倍であった」と記載すればOKです。リスク比には上限がありますが、オッズ比には上限がないので、効果の程度を表す場合にはオッズ比の方が優れています。

 

今回の記事を作成するに当たっては、以下の動画を参照させて頂きました。

なぜオッズ比を使うのか

 

動画は大阪市立大学の新谷歩先生による説明でとても分かりやすいです。リスクとオッズについてもう少し詳しく知りたい方はぜひ視聴してみてくださいね。

 

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