【初心者向け】呼吸リハビリテーションとは?

呼吸リハビリテーションとは? 呼吸リハビリテーション

 

みなさんこんにちは、理学療法士のハルです。
今日は呼吸リハビリテーションとは何なのかについて解説します。

息切れの悪循環

呼吸リハビリテーションの話をする前に、肺の病気にかかってしまった人が陥りやすい悪循環について説明します。

肺の病気にかかってしまうと、動いたときに息切れを感じてしまうようになります。息切れ、つまり呼吸困難はヒトにとって最も基本的な苦痛の一つです。

息切れが強くなってくると、動くのが嫌になってきます。つまり、動いた時の息切れを回避するために、あまり動かなくなってきます

これが極端になってきますと、一日の活動量が大きく減ってきてしまいます。ヒトの体は動かない状態が続いてしまうと色々な機能が低下してしまいます。

これを「廃用症候群」と呼びます。廃用症候群が起きると、筋肉が萎縮したり、関節が固くなったり、内臓の機能も低下します。色々な機能が低下すると、ますます動くのが嫌になってしまい、一日の活動量が減ってしまうわけです。

これを「息切れの悪循環」といいます。この悪循環を断ち切るためには、一日の活動量を維持することが最も重要となります。

呼吸リハビリテーション

 

ここで呼吸リハビリテーションが必要となるわけです。呼吸リハビリテーションとは

「呼吸器の病気によって生じた障害を持つ患者に対して、可能な限り機能を回復、維持させ、これにより、患者自身が自立できることを継続的に支援していくための医療」

と定義されています。つまり、一日の活動量を向上させることで、息切れや体力を改善させ、患者さんの自立を支援していくことです。

呼吸リハビリテーションのプログラム

では実際に呼吸リハビリテーションで何をするのかをみていきましょう。呼吸リハビリテーションは大きく分けて①コンディショニング②ADLトレーニング③運動療法の三つとなります。

①コンディショニング

運動する前の準備運動のようなものです。息切れがある方は急に運動をすることはできませんので、呼吸の練習や呼吸に使う筋肉のストレッチなどを行って運動に備えます。

②ADLトレーニング

体を寝返らせたり、寝た状態から起き上がったり、立ったり、歩いたりなどヒトの基本的な動作を行う練習です。ADLとは「Activity of Daily Living:日常生活動作」のことです。

③運動療法

歩いたり・自転車をこいだりする全身持久力トレーニングや、手足の筋力トレーニング、また呼吸のために必要な筋力をトレーニングしたりすることです。呼吸リハビリテーションの最も中心的な要素となります。

呼吸リハビリテーションの効果

呼吸リハビリテーションを実施することで、COPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれる病気の呼吸困難を軽減させ、生活の質を改善することが科学的に証明されています(エビデンスA)。その他の肺の病気に対する呼吸リハビリテーションの効果も科学的な検証が進められています。

COPDについて知りたい方はこちらをご覧ください。

息が吐けなくなる!?タバコの煙が原因で起こるCOPDとは?
 理学療法士のハルです。今回は肺の病気に関する基礎知識としてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気について説明します。COPDは肺の病気のなかでは最もメジャーな病気の一つです。なるべく簡単な言葉を使って、分かりやすく解説したいと思います。 ...

まとめ

呼吸リハビリテーションとは、コンディショニング・ADLトレーニング・運動療法などを行って息切れの悪循環を断ち切ることを目的としています。そして、患者さんが自立した生活を少しでも長く送れるよう支援します

 

以上、呼吸リハビリテーションについてのお話しでした。

 

コメント