食物が気管に入って肺炎を起こす!誤嚥性肺炎とは?

呼吸リハビリテーション

理学療法士のハルです。
今回は誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)についての説明です。
病院で非常に多くみられる肺の病気になります。

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概要

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液・胃液などが気管内に入ることによって発症する肺炎です。主に高齢者や脳卒中の患者さんなど、嚥下機能(飲み込みの能力)が低下した人に発症します。ふつう食べ物は飲み込んだあとに食道を通過して胃へ向かいますが、誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」と言います。口の中にはさまざまな常在菌がいますが、誤嚥によって気管や肺に菌が入ってしまうことで肺炎を起こしてしまいます。

症状

誤嚥性肺炎を起こすと、発熱・痰・呼吸困難などの症状が起こります。これらの典型的な症状が起こらず、なんとなく元気がないというような症状の方もいます。肺炎が重症化すると死に至ることもある侮れない病気です。

疫学

高齢者や脳卒中・パーキンソン病の患者さんなど、嚥下機能が低下した方に多く発症します。

 

検査

血液検査

急性の炎症を表すCRPという値が上昇します。また白血球数の増加や、血沈の亢進など他の炎症所見にも注意が必要です。また栄養の指標となる血清アルブミン値もみておく必要があります。低栄養免疫機能を低下させ、感染のリスクを高めてしまいます。

画像診断

胸部X線写真(レントゲン)や胸部CT検査で、肺の画像診断を行います。誤嚥性肺炎では肺が白っぽく映ります。

血液ガス検査

血液ガス検査とは、血液中の酸素や二酸化炭素の量をみる検査です。誤嚥性肺炎の人では通常よりも酸素の量が少なくなることがあります。

治療

誤嚥性肺炎の治療には抗菌薬の投与が中心に行われます。また並行して安静、保温、補液(脱水の補正)なども行われます。また呼吸の状態が悪いときには酸素投与や人工呼吸器管理、ステロイド治療が行われることもあります。

まとめ

以上、誤嚥性肺炎について簡単に説明しました。病院内においては、患者さんが発熱したらまずは誤嚥性肺炎か尿路感染症かを疑う、というくらい発症例が多い病気です。高齢の人や、嚥下機能が低下した人にとっては命に関わる病気ですので、しっかりと対策が必要です。誤嚥性肺炎に対するリハビリテーションについての記事も後日作成予定です。

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